Transactional Information Systems 2章

現在読んでるところ。6月末に読み終わるのを目標に頑張ってます。2章はこれからの議論の基本となる2つのモデル、page modelとobject modelの説明。

Page modelではそれ以上分割できないreadとwriteのシーケンスを考える。この時、トランザクションはそれ以上分割できないread/writeの集合とread,readの順序を考慮しないpartial orderで定義される。これはreadとwrite、writeとwriteの順序関係さえ定義できれば結果に曖昧さが生じないから、partial orderで十分ということなんでしょうかね。

Object modelではもう少し複雑な操作が定義される。具体的には、トランザクションを木で表現する。トランザクション木は、何らかの処理を表すleafでないnodeと、read/writeの命令で構成される(page modelの)leaf nodeからなる。Object modelはpage modelを一般化したもので、複雑だけど色々表現できて便利らしい。

この2つをあっさり目に説明した後に、やっとこの本をどう進めていくのか書けるようになった、と言う事でようやくロードマップが登場。まず3〜5章はpage modelを使ってconcurrency controlを説明していくらしい。serializabilityというのが重要そう。あとscheduleとhistoryという概念が出てくる模様。6章からはobject modelを使って似たような話を繰り返し、11章からはrecovery。まだまだ先。

とりあえず、3〜5章で150ページくらいあるので、それ以上先の事は頭の隅に置いておこう…。先は長す。しかし、3章の話はThe Art of Multiprocessor Programmingの前半にも出てきた話。読んだのは丁度去年の今頃かな?あのときは全く分からなかった…。Transactional Information Systemsではページ数も多いので、頑張って理解する。5章まで読み終わったらTAMPの方も読み直してみよう。

しかし用語に対応する日本語が分からなすぎる。コンカレンシーコントロール(笑)とかヒストリー(笑)とか書いたら某○瀬翻訳とレベルが変わらないので嫌だ。トランザクション処理も平行して読んで、用語の言語間マップを作らないと、まともな文章も書けない。。